【年金相談】年齢早見表 2021

年金相談

生年月日・年齢の把握は相談の第一歩

老齢年金の相談で、最優先で確認することの一つに顧客の「生年月日」・「年齢」があります。

(他にも保険料納付要件を満たしているか?等 ありますが・・・)

「生年月日」・「年齢」によって、当日のメインテーマがほぼ決まります。標準的な受給開始年齢の65歳の前か後かで大きく2分されます。

さて、その「生年月日」・「年齢」を皆さんはどのように確認していますか?

基本事項の確認に時間を掛けない

一番早い方法は、もちろん直接、顧客に確認することです。

しばしば、この際に問題が生じることがあります。本人の生年月日がわからない!ということはありませんが、配偶者の生年月日がわからないということは、往々にしてあります。(特に男性が・・・。) 結婚記念日も第3号被保険者の関係で必要になる場合があるので、夫婦で参加されている場合は、まとめて女性に聞いてしまう方がタイムロスはありません!(その後の夫婦喧嘩も回避できます。)

  • 65歳との申告があれば、満年齢65歳と把握して大丈夫でしょう! 数え年65歳の可能性は?
  • 意識的に過少申告することはないでしょうが、思い込みや勘違い等はあります! 干支(えと)で再確認する方法もあります。

相談を受ける側も、検証できるものを用意しておく必要があります。

その際に何を使用しますか?

手帳の巻末の「年齢早見表」ですか? スマホ等のアプリを使用して調べますか?

一般的に夫婦2人分を把握する必要があり、基本事項の確認に手間取ることは避けたいので、社労士はオリジナルの「年齢早見表」を用意しているのが一般的と思われます。

「年齢早見表」

本来の「年齢早見表」であれば、今年の誕生日以降の年齢がわかれば十分ですが、

老齢年金の相談の際に必要な「年齢早見表」は次のようなものでしょう。

年齢早見表2021

①西暦と和暦の併記、②65歳到達年の明示 は基本的項目として最低限必要です。

それに何を追加すれば、付加価値がでるか考えてみます。

  • 干支(えと)

「〇〇年ですか?」と確認するよりも、「〇〇年で干支は〇〇ですね!」と確認する方が確実ですから、その資料を用意しておきます。

  • 大学卒業年

国民年金から厚生年金への切替え期の把握

  • 59歳

詳細な「ねんきん定期便」が送付される人の把握

  • 特別支給の老齢厚生年金の対象者

「年齢早見表」の起算が1月1日で、年金受給対象者の起算が4月2日となるので、別途、横に併記するのがお薦めです。

私は上記「年齢早見表2021」にあるように、男性・女性、厚生年金・共済年金を問わず、また、1月2日から4月2日生まれの方も含めて、特別支給の老齢年金の受給権が発生する可能性がある方は着色しておいて、精査することにしています。(着色の無い人はその作業が不要となります。)

皆さんも、自分のオリジナル色をプラスした「年齢早見表」を作成してみては、いかがでしょうか?一度作成すれば、基本的に同じスタイルで数年使用できます。