【検証2021】社労士試験:年金総括

社労士試験

過去2回の投稿にて、2021年社労士試験の国民年金と厚生年金の試験問題(択一式)と私のブログとを比較検証してみました。 今回はそれを総括してみたいと思います。

年金〔択一式〕 問題を解いてみた!

私は勤務社労士として、金融機関で一般業務の他に年金に関して、年金相談・資料作成・質問への対応等を行っています。また、社労士会の年金研究会のメンバーでもありますから、実務面では最新知識へと日々ブラシュアップしています。

しかし、社労士試験の試験問題に関しては、2008年合格以来、今回初めて設問を目にしたのが実情で、いわゆる「試験勉強」は一切していない状況です。ですから、皆さんが主に使用するであろう10年間の過去問題集は、全部が初めて見る問題ということになります。 さて、結果はどうだったかというと・・・。

その結果は・・・

見栄を張るつもりは全くありませんが、国民年金の〔問4〕の国民年金基金の2つの選択肢の正誤が?でしたが、問題が「正しいものはどれか?」・「誤っているものはどれか?」という五肢択一方式が中心となっているので、明らかな正解や誤りは判定できました。 特に「給付」に関しては、年金相談のメイン項目の1つとなるので、わからないようでは適性を疑われてしまいますし・・・。

私が社労士試験に絶大な効果があると提言している、「語呂合わせ」健在といった感じがします。
「鎌倉幕府ができたのは何年?」に対して、『いい国つくろう 鎌倉幕府』で瞬時に「1192年」が浮かんで、“法改正”で「1185年」と答えられることが立証実験できました。記憶方法を練り系統立てて覚えた項目は、何年たっても忘れません!

出題傾向もそれほど変わっていないようで、定番の問題に法改正項目を合わせた問題で、「懐かしい」という感情が湧いてきました。他の科目の選択式のような奇をてらう「違和感」は感じませんでした。10年以上試験勉強をしていないブランクは全くありませんでしたが、軽視できないのは、このブログを続けていることかもしれません。

エール:2022年に向けて

2021年社労士試験を受験された方は、国民年金・厚生年金に関して、択一式の合格基準点4点〔通常〕はクリア見込みでしょうか?

複数年受験への第1歩を踏み出そうとしている方は、リスタートの前に自問してみましょう!
・国民年金・厚生年金は全項目の学習を完了していましたか?
・範囲の広さに圧倒されて、「老齢」だけ完璧にしようとしませんでしたか?
(老齢が難問で、障害・遺族が易しい問題というのは良くあるケースです!)
・理解したことの「記憶」までケアしていましたか?
・レアケース(離婚分割等)を勝手に学習範囲から削除、または軽視しませんでしたか?(※)
※実務ではテキストの「原則」の方がむしろレアで、イレギュラーと思われる「例外」の方が一般的です。原則適用の方は確認程度で済むので、相談したいとまで思わないことが多いですし、一般的なモデルケースのような人生の方ばかりではありません!(シングル・死別・離婚・・・)

資格学校を利用する初学者の方は、決められた「スケジュール」通りに学習するのが最善かと思われますが、複数年受験の方は思い切った戦略を採用するのも1つの選択肢になるかと思います。
資格学校では、国民年金・厚生年金へのウェイトがかなり高く、一般常識はその次の工程になっているのが一般的ですが、昨今の状況をみると見直しに迫られています。私の過去の投稿にあるように「白書」を読み物として、学習の初期段階から一般常識を意識することや、「厚生労働省」のHPにも他のWEB記事と同じように日常的に閲覧しておくべきです!
複数年受験の場合は、過去問に対する対策時間が大幅に軽減されます。その浮いた時間を何に振分けるかで「合格」を左右しかねません!

2022年の年金科目は大きな法改正がありますが、年金に関しては早期に学習を開始・完了して、是非「得意科目」「ポイントゲッター」としていただきたいと思います。合格基準点4点を超えるところに目標を置いて、2022年の合格を引寄せてください。総得点110点の内の約30点が見込めるようになれば、「心のゆとり」も感じられるようになります!